中学受験の通信教材は年々増加しています。今回は7個の通信教材を比較します。基本的には資料請求をして総合的に判断をしたほうがいいでしょう。
1.ドラゼミ
URL:http://www.shopro.co.jp/dora/index.html
中学受験の準備だけに使える教材です。難関校や偏差値レベルで55以上を受験予定の場合はドラゼミ一本では厳しいでしょう。実際に中学受験に関して公式ホームページでも記載されています。
A.ドラゼミは、中学受験対策の講座ではありませんが、読解問題や記述式の問題を多く採用し、ただ問題を解くだけではなく、解く過程を大切にした出題や指導をしておりますので、どんな問題にもフレキシブルに対応する学力を養うことができます。計算や漢字などの基礎学力は反復練習により、ゆるぎない力として身につけられるので、中学受験という次のステップへとスムーズに進むことができます。受験準備をする上で大変好評をいただいている講座です。
ドラゼミ
カリキュラムのレベルは、文部省が制定している学習指導要領並と考えて下さい。中学受験を目指そうと思うが勉強の癖をまずはつけさせたいといった親御さんに向いてる内容と言えるでしょう。
国語に関して力を入れているので読解力や普段から本を読み慣れていないお子さんにとって最適な教材になりえます。簡単な通信講座だと選択式のものが多いのが特徴ですがドラゼミの場合は、記述問題を多く取り入れているのも他の教材と差別化を図っています。
ドラゼミの特徴
- 小学校の授業以上の学力をつけたい人に向いている
- 作文や図形問題に特に力をいれているため考える力がつきやすい
- 百ます計算で有名な陰山英男先生が監修を担当している
- ドラえもんのキャラクターを使っているので興味がでやすい
- 勉強が苦手な子に向いている
ドラゼミで注意する点
- 国語と算数しかない
- 6年生ぐらいになるとドラえもんだけでは勉強を維持することができない
- 学校の授業と同じ内容ではない
2.スタディサプリ
URL:https://studysapuri.jp/course/elementary/
リクルート社が提供しているオンライン動画講座です。税抜き980円の低価格が人気です。テキストは会員専用サイトからダウンロードする仕組みになっています。会員サイトには動画授業・テキスト、スーパードリルなどを 自分たちに合わせて選ぶことができます。お試し登録ができるのがとてもおすすめです。
お金をかけずにお子さんに合うかどうかを見極めることができます。
スタディサプリの特徴
- とにかく安い、中学受験の塾の平均月額24,000円のところわずか980円
- お試し登録ができるのでお金をかけずに試すことができる
- 有名講師陣を採用しているので授業が面白い
- 学習計画機能があるので親御さんが子どもの進捗具合を確認できる
スタディサプリで注意する点
- スーパードリルが用意されているが全部選択問題
- 紙のテキストをダウンロードできるが印刷をする必要がある
- 映像授業を受けるのでTVを見ている感覚で分かった気になりがち
- 紙を使っての添削はないので無機質な感じを受ける
3.Z会中学受験コース
URL:https://www.zkai.co.jp/el/
Z会は難易度が高い教材です。難関校でも合格できるレベルの内容になっています。塾が合わないお子さんにはおすすめな教材といえるでしょう。Z会には、スタンダードコース、ハイレベルコース、中学受験コースの3つが用意されていますが、中学受験を予定している方は中学受験コースにすべきです。
中学受験をするか迷っている方
まだ中学受験が未定の方は、最初に学習指導要領に沿った内容であるスタンダードコースに申し込むと良いでしょう。資料に大変詳しく書いてあるので請求をすることをおすすめします。
無料で国語・算数のチェックテストが無料でもらえることができます。
Z会中学受験コースの特徴
- 考えさせる記述問題が非常に多いので難関校でも合格できる力がつく
- 国語の文章題などがZ会オリジナルなものが多い
- サポートが充実、質問の手段が郵便、FAX、添削、個別会員サイトの4つがあるので安心
- 付録など一切ない、物で釣るということがない
Z会中学受験コースで注意する点
- 家庭学習の習慣のないお子さんの場合、内容が難しいため続けることが困難になる
- 他の通信教材よりも2割程度高い
- シンプルで遊びがない教材
4.進研ゼミ考える力・プラス中学受験講座
URL:http://sho.benesse.co.jp/cj/index.html
進研ゼミは小学生講座が一番有名で入会数も多いですが、小学生講座は簡単すぎて中学受験には一切役立ちません。イラストや図解をたくさん使っていますが、考える力がややつきにくいと感じます。
では、中学受験講座では難関校に合格できるレベルがつくか?
残念ながらテキストの内容を見る限り非常に厳しい内容です。教科書レベル+アルファですが、中学受験教材としてはレベルが低いため、偏差値60を超える中学を狙うのであれば候補から外したほうが無難でしょう。
ただし、現時点で勉強するのが苦手でお子さんを私立中学へ行かせたいという親御さんは検討教材に入れてもよいでしょう。「やる気」を起こさせるテクニックは老舗だからこそできる強みが各所に散りばめられています。
進研ゼミ考える力・プラス中学受験講座の特徴
- 図解説明が多いので勉強嫌いな子向け
- 難関校を受験する予定はない人向け
- 赤ペン先生のサポート、映像授業でのフォロー、算数のWEB授業がある
- 付録があり「やる気」を起こさせてくれるテクニックがある
進研ゼミ考える力・プラス中学受験講座で注意する点
- 難関校には向いていない
- 演習量が非常に少ない
- 外部模試を併用して現時点での立ち位置をつかみながら受講するか決めた方が良い
5.リトルくらぶ(小1~小3)
URL:http://www.yotsuyaotsuka.com/school/little_club_whats.php
四谷大塚が小1から小3向けに作っている通信教材です。
中学受験は首都圏、関西と年々受験者数が伸びていますが、四谷大塚ではどの地域に住んでいても首都圏の四谷大塚の直営校舎に通う生徒と同様な学習を受けることが可能なシステムを作成しました。
小学1年生から塾へ通わせることなく四谷大塚の教材を使用して勉強ができます。進学塾が行う通信講座だけのことはあり質が良いです。
リトルくらぶの特徴
- 家庭学習で困ったらFAXやフリーコールで直接先生に相談できる
- 父母用の指導書があり、中学受験に慣れていない親御さんでも安心して子どもに教えることもできる
- 「考える力」を伸ばすことを一番に考え、自分で考える力が自然につく
- バツ印はつけず、間違いには正解を導くヒントを書いてくれる
- 正解の場合は、ほめるコメントを書いてくれる
リトルくらぶで注意する点
- ペース配分の支持がないため消化に時間がかかる場合がある
- 進研ゼミとは違い付録など一切ない
6.進学くらぶ(小4~小6)
URL:https://www.yotsuyaotsuka.com/school/shin_whats.php
四谷大塚が小4から小6向けに作っている通信教材です。
リトルくらぶは低学年向けのため映像コンテンツなどを使うことはありませんが、進学くらぶはインターネットで授業を受けることができます。
進学くらぶの特徴
- 1週間で算数・国語[ 約60分× 2 ]、理科・社会[ 約60分×1 ]の映像授業がある
- 週テストがあり採点と解答を迅速にWeb上で返却をしてくれる
- 週テストで間違えた問題の中で重要な部分の解説授業がある
- 成績管理でどの部分を勉強すればよいのかすぐに確認できる
進学くらぶで注意する点
- ペース配分の支持がないため消化に時間がかかる場合がある
- オンラインシステムは慣れないと使いにくい
7.ピグマキッズくらぶ(小1~小4)
URL:https://www.pigmakidsclub.com/
学習の到達度を確認する添削問題プリントが添付される4年生までのSAPIX通信講座です。問題量は少なく、量をこなして学力をつけさせる教材ではなく、中学受験の進学塾であるSAPIXだからこそ作れる考えなければ解けない問題が並んでいます。
朝日小学生新聞にも問題を提供していますので参考にしてみると良いでしょう。
http://www.asagaku.com/shougaku/tensaku/pdf/0224tensaku1.pdf
ピグマキッズくらぶの特徴
- 国語はプロが朗読したCDが送付される
- 算数はパズル的な問題が多いため思考力がつきやすい
- 将来SAPIXに通塾予定の方は非常に魅力的
ピグマキッズくらぶで注意する点
- 添削1回だけで月額費用が5,000円オーバーの入会金が10,800円で高額
- 小学5年生からは通塾してほしいため通信講座はない
- 算数・国語の2教科のみしかない
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